サンスター、キユーピー、日本パレットレンタル3社共同輸送を開始
2019年07月17日
サンスター株式会社(代表取締役 吉岡貴司、以下サンスター)は、7月18日(木)から、キユーピー株式会社(代表取締役 社長執行役員:長南収、以下キユーピー)、日本パレットレンタル株式会社(代表取締役社長:加納尚美、以下JPR)の3社共同で、トラックと船舶を組み合わせた共同輸送を開始します。モーダルシフトによるCO2排出量削減はもちろん、業種を超えてサンスターとキユーピーの重量の異なる製品を混載することで、効率的な物流を実現します。
関西・九州間で、業種を越えた共同輸送を開始
共同輸送を実施するのは、関西と九州をつなぐ輸送ルートです(サンスターおよびキユーピーが関西から九州へ、JPRが九州から関西へのルート)。この一部を船舶に置き換え、往路はサンスターとキユーピーの荷物を混載し、復路はJPRの輸送用レンタルパレットを積載することで、輸送効率を高めます。混載の対象商品は、ハミガキ、ハブラシなどのオーラルケア製品と、マヨネーズやドレッシングなどの調味料です。
高い積載重量とコンテナ空間の有効活用を同時に実現
マヨネーズやドレッシングなどの重量品を輸送する場合、最大積載量※1を満たしても、コンテナの空間が余ってしまう場合があります。一方で、ハブラシのような軽量品は、コンテナいっぱいに積み込んでも最大積載量を満たさない場合があります。今回の取り組みでは、従来各社で手配していた10トン車を20トンの13メートルセミトレーラーに変更し、重量品と軽量品を組み合わせて輸送することにより、コンテナ空間を有効活用し、より多くの荷物の輸送に成功しています。
輸送ルートのマッチングにより実車率99%※2を実現、CO2排出量は65%低減
この取り組みでは、行き荷と帰り荷のマッチングをすること、3社の物流拠点を効果的に回ることで、約99%の高い実車率を実現できます。また船舶へのモーダルシフトや輸送の効率化により、個社単位での輸送と比較し、CO2排出量が65%低減します。併せて、長距離の陸送がなくなることで、ドライバーの年間の稼働時間が2,256時間削減できると想定され、労働環境の改善効果も期待できます。
※1 最大積載量:車両が安全に走行するために積載できる荷物の限度重量。
※2 実車率:総移動距離のうち実際に貨物を積載して移動した距離の比率。本取り組みでは、全行程1,169kmのうち空車は7km。
サンスター、キユーピーおよびJPRは、2018年11月から共同輸送の検討を開始しており、2019年5月からのテスト期間を経て、7月18日(木)から本格的に開始します。
今回の取り組みは、物流という観点から省エネルギー、廃棄物削減といった環境負荷低減と、労働環境に関する課題を解決する取り組みです。サンスターは今後も、人々の健康と生活環境に関わる社会課題を解決し、心身ともに健やかで快適な生活をサポートする製品やサービスを提供してまいります。
取り組み概要
1.運用フロー
従来: 各社が10トン車を用い陸送
※3 KRS:株式会社キユーソー流通システム
今後のフロー: 3社が共に20トン車を用い、効率的に陸送
・物流会社について
関光汽船株式会社(代表取締役社長:入谷一成)が全工程の輸送の手配をし、海運については阪九フェリー株式会社(代表取締役社長:小笠原朗)所有のフェリーで輸送を行います。
■積載イメージ
従来 1社ごとの輸送では、重量や容積が有効活用できていなかった。
今回の取り組み: 2社を組み合わせることで重量と容積の双方を有効活用
2.積載対象商品
サンスター :オーラルケア製品(ハミガキ、ハブラシなど)
キユーピー :調味料(マヨネーズ、ドレッシングなど)
JPR :物流機器(輸送用レンタルパレット)
3.本取り組みのポイント
- 高い積載重量とコンテナ空間の有効活用を同時に実現
- 実車率99%、CO2排出量65%低減
- 業種を超えた3社の協働で積載効率と輸送効率の両方を最大化
4.期間
2019年7月18日(木)から開始
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