生物多様性保全
方針・考え方
製品の原材料調達と事業所周辺の自然環境において、生物多様性に配慮した取り組みを進めています。消費財事業の材料調達では、2021年8月より環境・人権に配慮したパーム油の生産と利用を促進する非営利組織RSPO※1に加盟し、サンスター(株)山梨工場でRSPO認証パーム油の使用を開始しました。今後も認証パーム油の使用率を高めていきます。また、製品の包装材に使用する紙については、森林保全の貢献につながるFSC®※2認証紙や再生紙の採用を拡大しています。
また、各事業所では、敷地内での環境保全の推進や、地域コミュニティとの協働による自然環境保全活動に参加するなど、生物多様性保全に努めています。
環境中長期目標と実績
* 集計範囲:グループグローバル自社工場のデータを統合。消費財米国工場は電力、水、CO₂のみ、ツバメックス社は電力、CO₂のみを集計。
消費財事業=オーラルケア製品、化粧品、健康食品などの生活者向け製品関連事業
生産財事業=自動車・建築・電子機器用接着剤・シーリング材、バイク・自動車用金属部品などの産業用製品関連事業
* 全体評価の判定基準:◎計画以上、○ほぼ計画通り進捗、△計画未達だが進展あり、×現状より悪化
*1 消費財事業の欧州調達分を含む
*4 個装包装材分(日本消費財、生産財は外注先調達材料除く)
*5 FSC®(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)=責任ある森林管理を世界に普及させるための独立した非営利団体で、森を守る国際的な森林認証制度を運営。
*6 RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil)=持続可能なパーム油のための円卓会議。当社RSPO加盟進捗状況 https://rspo.org/members/12085
*7 自社調達分、2021年度はマスバランス品
※実績詳細は「環境データ」ご参照
取り組み事例紹介
製品パッケージや店頭販促物にFSC®認証紙を採用(日本)
製品の包装材に用いる紙に森林保全の貢献につながるFSC®認証紙の採用を進めています。店頭で使用する製品陳列の什器もプラスチック製から紙製に切り替え、FSC ®認証紙を使用しています。
RSPOに加盟し認証パーム油の調達・製品配合を開始(日本)
サンスター(株)山梨工場で生産する洗口液、液体ハミガキに、環境・人権に配慮したRSPO認証パーム油由来の濃グリセリンの使用を開始しました。今後も採用比率を拡大していきます。
社員が水道水利用促進活動に参加(欧州)
スイス・エトワにあるサンスターグループの本社オフィスでは、持続可能な水利用に関する非営利団体WfWの活動を支持し、ペットボトル入り飲料の購入を控え、水筒を持参して水道水の消費を推進しています。すべての人が飲料水と衛生施設を安全に利用できるようにすることを目指しているWfWの活動の支援も行いました。
社員による地域の清掃活動(欧州・日本)
スイス本社ではレマン湖周辺の清掃イベントに社員が参加。日本でも工場や事業所ごとに社員が地域の清掃イベントに参加したり、工場周辺の定期的な清掃活動を行い、地域の環境保全に努めています。
社員による地域の生態系保全活動(欧州)
ハブラシ、歯間ブラシを生産するドイツ工場は、生物多様性保全の観点から、社員自ら工場敷地内に自然の資材で遊歩道を整備し、無垢の木材を使用したベンチを設置、ミツバチの飼育などを行い、地域の生態系保全に一役買っています。
社員による植樹活動(アジア)
インドネシア工場の社員は環境団体が主催するマングローブの植樹活動に参加。一方で、タイ工場の社員は敷地内に木を植える取り組みに参加しました。
オーラルケア製品の米国主要拠点が2019年度Landscape Awardを受賞(米州)
シカゴ郊外のショーンバーグのオフィス・工場・開発センターが地元自治体の環境委員会からBest Natural Landscape賞を授与されました。自然の植生を活かすことで、人工的な給水を不要とし、雨水ろ過機能に優れ、生物多様性の保護にも貢献している点が評価されました。